イエスの教えとパウロ教
博士 「じゃあ、イエスの教えをまとめてみよう。少しは、歴史でかじったね。」
タマ子 「はーい。『すべての人が救われる』ことですよね。」
博士 「そのとおり。彼がみんなに広めた平等の愛を、『愛(アガペー)』というんじゃ。」
豚吉 「なんだか答えがわかるっていいもんだな。」
チャーチル 「僕なんかそれが普通だけどね。」
豚吉 「なんだとー!!」
博士 「まあまあ。・・・しかし、このごろは、イエスの教えと今のキリスト教は違うという人たちもいる。」
タマ子 「?それはおかしいじゃないですか。イエスを救世主とするのがキリスト教なんでしょう?それなのになんでイエスの教えとキリスト教がちがうんですか?」
博士 「うむ。イエスが死んだ後、『パウロ』というユダヤ人がいてな。最初はユダヤ教のパリサイ派・・・わかるかね?」
豚吉 「ええっと・・・ユダヤ人の中でも律法主義な人!
博士 「おぉ。よく覚えておる。そう。パリサイ派とは、簡単に言えばすごくユダヤ教を信じてる人と思ってくれればいいんじゃ。だからこそ、彼らは違う宗教であるキリスト教を憎んでいたんじゃったね。」
豚吉 「よし。覚えてる!」
博士 「うんうん。・・・それでじゃ。そんな熱心なパリサイ派だったパウロだったが、復活したイエスに出会ってからは、これまた熱心なキリスト教徒になって、世界中にキリスト教を広めたんじゃ。」
豚吉 「ふーん。・・・でも、それがなんで?」